不登校の子は、不登校になった本当の理由を話しません。
それは、
「大した理由ではない」からです。
ほとんどの不登校の子の不登校になるまでの経緯は、
最初の欠席は、
体育が嫌だ、国語の宿題が出来てないなど、
大した理由ではありません。
そんな理由で欠席なんて出来ませんので、仮病を使います。
親としては、子供が体調が悪いとなれば、
熱を計りますが、仮病ですから熱はありません。
親は仮病だとは思っていませんので、熱がなければ逆に安心します。
そして、
今日は休んで寝てなさい。
となります。
子供は、内心「やったー」と思います。
子供もそれまで、仮病で休んだことなどないので、
体調が悪いと言えば簡単に休めるのだと味を占めてしまいます。
味を占めたことにより、
学校に行くのが嫌なときに、仮病を使うようになります。
何回かは、仮病で通りますが、回数が増えると親は、
どこか悪いのではないかと心配になってきます。
ここでも、仮病は疑っておりません。
そして、
医者に連れて行きますが、仮病ですから異常はありません。
その後も休みが続くと、さらに心配をして、
大きな病院に連れて行きます。
当然、そこでも異常はありません。
このあたりから親は、
不登校かもと疑い始めます。
子供は、休みがちになって欠席が続くと、
クラスメイトからも「大丈夫?」などと言われるようになり、
そのうち、欠席しているのでクラスメイトとも話が合わなくなって来ます。
もともと、大した理由でないのに仮病を使って欠席のするタイプの子供ですので、
そのような環境になると、益々学校に行きたくなくなります。
仮病を使っても、親は、仮病でただ学校に行きたくないと思っていますので、
もう仮病は通用しなくなります。
そして、
「どこも悪くないのだから学校に行きなさい」となります。
子供は、それでも行きません。
その後も欠席が続いて、不登校が完成されてしまうのです。
このように最初は大した理由でありませんので、
不登校の子が、
「どうして学校に行かないのか」と聞かれても、答えることはしません。
答えようがないのです。
このように、
不登校になった理由は大した理由ではないのです。
それを、
不登校専門家と言われる人は、不登校の子を美化し、
不登校になった理由をもっともらしく、付けるのです。
なぜ、私がこのようなことが言えるのかは、
私がまさにそうだったからです。
現状行われている、不登校改善方法は、
不登校の根本を理解していない人たちが、
何もわからずにやり始めたことです。
もともと、ちょっとしたことで仮病を使って欠席するタイプの子に、
「子供を信じて待つ」「見守る」などしたら、
不登校の改善は100%出来ません。
不登校改善《一寸先はバラ色》
淺海正勝