不登校の子は、例外なくと言っていいほど個室があります。
個室が不登校の大きな要因になっています。
朝、母親と学校に行く行かないで揉めていても
8時過ぎには学校に連絡しなければならないので、
行きそうにないとなったら、母親は諦めて、
学校に連絡してその日の欠席が確定します。
そして、
欠席が確定したら母親は、子供の部屋から出て行きます。
こうなれば、子供は自由に過ごせます。
朝さえ、乗り越えれば後は自由なのです。
大抵は、そのまま寝ていて、
自由な時間に起きて、ゲームを始めます。
学校に行かずにゲーム三昧出来るのです。
子供にしたらまさに天国です。
さらに、
不登校が長期間になると、
不登校の定番の、
「子供を信じて待つ」
「見守る」
「無理に学校に行かせない」
などと、吹き込まれますので、
朝、「学校に行きなさい」と言われることすらなくなります。
こうなれば、
朝を乗り切る必要もなくなります。
好きな時間に起きて、ゲーム三昧して、
夜中もゲーム三昧で、明け方に寝る昼夜逆転になっても、
注意すらされないのですから、
不登校を改善するには最悪の状況になります。
ここまで、子供の好き勝手にさせて、楽させて、
嫌なことはさせないどころか、
嫌なことさえ言わないようするなど、
好き放題遊んでいる子供に気を使い始めます。
このような環境で不登校が改善されるわけがありません。
昼夜逆転が改善されることなどありません。
それもこれも個室があるからです。
もし、
六畳一間に、
おじいさん、おばあさん、両親、兄弟が住んでいる環境でしたらどうでしょうか？
学校に行かなければ、六畳一間に、
一日中、おじいさんとおばあさんと一緒に居なければなりません。
このような状況で、ゲーム三昧など出来ません。
しかも、
病気でもないのに学校に行かなければ、
おじいさん、おばあさんに、「どうして学校に行かないのか」と聞かれます。
六畳一間で逃げ場もなく、ゲームも何も出来ずに、
一日中、おじいさんとおばあさんと一緒に居たら、息が詰まります。
天国どころか地獄です。
学校に行っていたほうがまだ、ましとなります。
このように、
不登校になる要因は、個室が大きく関係しているのです。
だからと言って、
すでに個室があり、六畳一間にすることは出来ません。
それならどうするか？
個室でも楽園にしなければいいのです。
例えば、
母親が朝だけでなく、一日中、ずっと子供の部屋に居続ける。
この状況でしたら、楽園とは言えません。
しかし、
これは机上の空論です。
子供は、母親に「出て行って」と言い、
それでも出ていかなければ、実力行使で、
母親を追い出します。
しかし、
ここで諦めずに、もっと深く考えて、
母親は無理でも、子供が追い出せない人が部屋にいたらどうでしょうか？
極端な例を挙げれば、担任です。
担任が一日中、子供の部屋にいたとしたら、
子供はたまりません。
学校に行かないまでも、
学校を休んでも楽園にはなりません。
これは、極端な例ですが、
ポイントは、
学校を休んでも楽園の環境を作らないということです。
楽園の環境を作らない方法は、
子供や家族の状況、住環境によって様々ですが、
その方法は、確実にあります。
母親が、それを見つけることが出来るかどうかです。
不登校改善《一寸先はバラ色》
淺海正勝