起立性調節障害は、朝起きられないとのこと。
それを朝起きられない「病気」と言うので、
高熱が出るような病気だと思ってしまうのです。
起立性調節障害は、朝起きられないだけであって、
無理して起きたとしても、死んでしまうことはないとのことです。
その程度の「病気」なのです。
風邪で熱が39度あるときに無理して起こして、さらに、
学校に行かせたりしたら、命に係わりますので、
風邪で高熱が出たほうが、起立性調節障害より遥かに重症です。
これを考えても起立性調節障害は、「重度な病気」とは言えません。
私の知人は、偏頭痛があり、中学生のときに、
偏頭痛が起こると、市販薬を飲んでも効果がなく、
一日どころか、数日は痛みが続いて、
それでも学校には行っていたとのこと。
朝起きられないだけで、ゆっくり起きれば、
通常の状態に戻るわけですから、
遅刻して行ったり、午後から行くことも十分出来ます。
体が通常に戻ったのに、遅刻して行かない理由が、
「午後から行くのは嫌だ」
「遅刻して行くのは嫌だ」
だとしたら、
これは、完全な「甘え」です。
午後からでも遅刻しても十分に行けるのに、
甘えた理由で行かずに欠席をしたとしたら、
朝、起きるの辛くて7時に起きられない日は、
欠席することになります。
「午後から行くのは嫌だ」
「遅刻して行くのは嫌だ」
この程度の理由で、行かないのですから、
欠席が続けば、今度は、
「勉強が遅れているから嫌だ」
「クラスメイトの話に付いていけないから嫌だ」
となるのは、目に見えています。
起立性調節障害と診断されたら、
朝、無理に起こすことをしなくても、
ゆっくり起きてきたら、
そのまま学校に行かせることです。
これをしなければ、その子は、
起立性調節障害から不登校にまっしぐらです。
朝、起きられないのと、その日一日欠席するのは、
何の関係もありません。
朝、熱っぽくて体調が悪くても、
しばらく寝ていたり、午後になったりしたら、
体調が良くなったので、それから学校に行く子もいます。
また、
学校に行きたい子は、少ないです。
どの子も「今日は学校に行きたくないな」と思う日のほうが多いです。
ほとんどの子は、それでも休まずに登校しています。
ゆっくり起きて、体調が悪くもないのに、欠席をして、
しかも、欠席しても怒られない。
むしろ、
「大丈夫」と労わってもらえる。
こんな状況でしたから、
どんな子でも学校に行かなくなります。
起立性調節障害から不登校にさせないためには、
欠席をさせずに遅刻しても午後からでも学校に行かせることです。
不登校改善《一寸先はバラ色》
淺海正勝